ブログ

2022.03.24

実務者研修と介護福祉士の業務に差はある?
介福取得のメリット解説

「介護福祉士を目指すべきか迷っている」「実務者研修だけでいいのでは?」

今回はこのような悩みや疑問を抱えている方に向けて、実務者研修と介護福祉士の違いについて解説します。資格の違いや業務の差、給与の差など、介護職として働いていくうえで、気になることを重点的に解説しています。また、介護福祉士を取得するメリットなども併せて説明していきますので、資格取得時の判断材料の1つにしていただければ幸いです。

実務者研修と介護福祉士の業務に差はない

まずは、実務者研修と介護福祉士の業務の差について解説します。結論から言いますと実務者研修と介護福祉士の業務に差はありません。

実務者研修の1つ前段階の資格とされる実務者研修では、取得することによって訪問介護に従事することが可能になる(無資格の方は介護保険適用の訪問介護には携われません)など、取得することでできる業務が広がります。しかし、実務者研修を修了した人が介護福祉士を取得したからと言って、特に新しいことができるようになるということはありません。

では、実務者研修修了後、介護福祉士を取得すると何が変わるのでしょうか?

ここで今一度、介護に関する代表的な資格である、介護職員初任者研修・実務者研修・介護福祉士の3つについて、その違いを確認しましょう。そのうえで介護福祉士取得のメリットについて解説します。

資格 介護職員初任者研修 実務者研修 介護福祉士
費用 3万円程度〜 10万円程度〜 10万円以上
資格の種類 厚労省認定の公的資格 介護福祉士に必要な知識と技能を取得するための研修 国家資格
無資格から
取得可能か
可能 可能 不可
資格取得後の
業務の違い
訪問介護への従事が可能になる 介護業務全般に従事可能 介護業務全般に従事可能

介護福祉士取得のメリット5選

上記の表は確認できたでしょうか。
続いて、介護福祉士取得のメリットについて確認していきましょう。

筆者は実務者研修を取得後、介護福祉士を取得しましたが、介護福祉士を取得してから特に変化を実感するのは、就職のしやすさと給与面の安定です。

介護業界は慢性的な人手不足であり、基本的には就職に困ることはありません。しかしながら、事業所によっては、介護福祉士を取得していないと正社員として登用しないところや、介護福祉士取得を役職者の要件にしているところもあります。

介護福祉士を取得することで、どの事業所でも働けるようになり、就職先の幅が非常に広がるという点は大きなメリットではないでしょうか。

さらに、介護福祉士は国家資格であるため、資格手当が必ず貰えます。実務者研修取得でも手当がつく事はありますが、金額は確実に介護福祉士の方が上です。例えば、実務者研修の資格手当が5,000円、介護福祉士の手当が10,000円だった場合、年間で給与の差は6万円になります。

資格の差は非常に大きいと言えるのではないでしょうか。

上記のように、私が感じていたことを含め、介護福祉士を取得すると次のようなメリットを享受できます。

  • ● 役職に就きやすいため、キャリアアップがしやすい
  • ● 全国どこでも求人があるため、家族の転勤などでも融通がききやすい
  • ● 人手不足の業界で国家資格を持っていれば、再就職がより容易になる
  • ● 給与や賞与アップに直結する
  • ● 利用者家族からの信頼を得やすい

これから、介護の仕事を続けていきたいと考えている方であれば、もれなく介護福祉士を取得しておいて損はないでしょう。

介護福祉士の取得方法

最後に、介護福祉士の取得方法を簡単に解説します。

実務者研修は、スクールに申し込み、働きながら自宅学習と数回のスクーリングで取得する場合が多いでしょう。一方で介護福祉士は、要件を満たす実務経験年数がすでにある場合、独学で勉強するかスクールに通って受験対策を行うかの2択になります。

いずれにせよ、ある程度の費用と勉強時間の確保が必要なため、「取得のための費用や勉強の時間を捻出できるかが心配…」と感じている介護士さんも多いかと思います。

しかし、実務者研修や介護福祉士は、現在介護現場で働いている人が取得を目指すことの多い資格です。そのため、働きながら取得を目指すことや費用の負担を軽減するための様々な制度が整っています。制度利用の要件は様々ですが、無資格や初任者研修修了者を広く雇用し、会社で資格取得を支援している企業も少なくありません。

特に費用に関しては、実質0円や非常に安い金額で資格取得が目指せることも多いため、ご自身で求人を調べるなどして、資格取得支援の有無を確認してみることをおすすめします。

まとめ

今回は、実務者研修と介護福祉士の業務の違いをはじめ、代表的な資格の様々な違いや介護福祉士取得のメリットなどについて解説しました。
どの資格を取得するかは、あなたがこれからどんなキャリアを歩んで行きたいかによって異なりますが、介護の仕事を続けていきたいと考えているのであれば、介護福祉士は取得しておいて損はありません。

働きながら、無理せず取得できる方法もいくつかあるため、自分にあった方法を見つけることが大切です。

愛さんさんでは資格取得を支援しております。まだ初任者研修という方も働きながら介護福祉士を目指せる会社です。あなたのご応募をお待ちしております!どんな職場か気になる方はお気軽に見学にお越しください。